【レビュー】REVOPOINT MIRACO 3D スキャナー


RevopointMiraco001.jpg
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本ブログでも何度かレビューさせていただいたREVOPOINTの3Dスキャナですが、
今までにないコンセプトで新製品が発表されました。

REVOPOINT MIRACO
今回も機会を頂いたのでレビューしていきたいと思います。


【こちらの記事はRevopoint社から商品の提供を受けて投稿しています】





特徴

オールインワン

Revopoint MIRACOは、背面にディスプレイがついており、パソコンやスマートフォンに接続することなく、
これ単体でスキャンすることが可能になっています。
RevopointMiraco040.jpg

そのため、持ち運びやセッティング等、お手軽度が増しています。
屋外に持ち出しも簡単。これだけ。
RevopointMiraco007.jpg
バッテリーは2時間程度持つとのことです。



2つの距離モード

2組のセンサーが内蔵されており、モードを切り替えることで小さいものから大きいものまでスキャンすることができます。
RevopointMiraco042.jpg


各モードで適した被写体と距離が決まっており、1フレームでスキャンできる範囲が変わります。
RevopointMiraco003.jpg



近景モード
1フレームでスキャンできる範囲はレンガの半分くらいですが、より小さいものや細かい精度でスキャンできます。
RevopointMiraco004.jpg



遠景モード
1フレームでレンガくらいの大きさであれば、余裕で全体スキャンできます。
RevopointMiraco005.jpg

自動車車体で試すと1フレームでこのくらい広範囲にスキャンできます。
RevopointMiraco006.jpg
ナンバープレートのサイズを参考にしてください。




近景スキャン

まずは近景スキャンをしてみます。
近景モードでは小さいものを細かいところまでスキャンできるので、試しにこちらの石を。
RevopointMiraco010.jpg

スキャンしたいもの以外の余計なものをスキャンしないように、周囲に黒いシートを配置するといいです。
シートが付属されてますが、黒いゴミ袋でも代用できるっぽいです。こちらは広い範囲が欲しかったので、黒いゴミ袋使用しています。
RevopointMiraco043.jpg

被写体をターンテーブルで回しながら、本体は手持ちでスキャンします。
RevopointMiraco041.jpg

手持ちだと上下の微調整がリアルタイムでできるので便利です。


まず、ターンテーブルに置いた石を一周させ、現状で見える面をスキャンします。
RevopointMiraco003.gif
※4倍速

見える面がスキャンできたら一時停止させ、
その間に石をひっくり返します。
RevopointMiraco004.gif

スキャンを再開させると、先ほどスキャンした形状の特長を検出して、自動で位置を合わせてくれます。
先ほど見えなかった箇所をスキャンします。
RevopointMiraco005.gif
※4倍速
先にスキャンした箇所とこれからスキャンする箇所に、共通する箇所が少ないと位置合わせができない場合があります。
できるだけ、先にスキャンした箇所が入るようにするコツが必要です。


すべての方向からスキャンできたら、再び一時停止し、
ドラッグするとスキャンしたものを回転して見れるので、スキャンできていない面がないか確認します。
RevopointMiraco006.gif

問題がなければ、赤いチェックマークのアイコンを押してスキャン完了です。






モデルのメッシュ化

スキャンしたモデルは、まだ点群の状態なので、他の3Dソフトでも扱えるように変換を行っていきます。
主な変換工程は、
点群の統合 → メッシュ化 → テクスチャ作成
です。
RevopointMiraco011.jpg

こちらの変換作業もMIRACO本体のみで行えます。
RevopointMiraco012.jpg

ワンクリックで変換するか、一つ一つ設定を確認しながら変換を進めていく方法があります。
RevopointMiraco013.jpg

一つ一つ進めていく方は精度設定の他に、途中孤立している点群を削除したり、メッシュの穴を埋めたりもできます。
RevopointMiraco014.jpg


一つ一つ設定して、メッシュ化とテクスチャ作成を行った結果です。
RevopointMiraco020.gif RevopointMiraco021.gif
※Unityで表示しています。

ライティングが強すぎたせいか、元の見た目よりコントラストが高くなっている気がします。この辺は試行錯誤が必要そうです。
また、近くに寄ると少しボケているようにみえてしまいます。
RevopointMiraco015.jpg
テクスチャは編集が前提であれば、ベースとしては充分かもしれません。

形状はかなり細かいところまでスキャンできていることがわかります。
RevopointMiraco016.jpg
3Dモデラーとしては、この形状から色々な情報を取り出して見た目に変換していくので、形状が細かくスキャンできてることはとてもありがたいです。




RevoScan5

これらの処理は、無料でダウンロードできるRevoScan5というソフトをパソコン上で使用しても行えます。
RevopointMiraco048.jpg
RevopointMiraco053.jpg









遠景スキャン

続いて遠景スキャン。
比較的、大きなもののスキャンに向いているので、外へ出てこちらの木をスキャンしてみます。
RevopointMiraco017.jpg
屋外でも、直射日光に当たらない場所であればスキャンに対応しているようですが、
晴天の日陰レベルではスキャンしにくいことがありました。やはり日光の光は強力で、
REVOPOINT製品に限ったことではないですが3Dスキャナにとって天敵のようです。
しかし、日が落ち始めるとかなりスキャンしやすくなりました。
屋外で日光が当たるような場所にあるものは、夕暮れ過ぎからがねらい目だと思います。

薄暗くても真っ暗でも、ライトがつけられるのでOK。
形状のスキャンにライトは関係ないですが、カラーのスキャンに影響します。
RevopointMiraco051.jpg

MIRACOを構えていざ被写体へ!
本体のみで、他の端末に接続不要なので本当にお手軽です。
RevopointMiraco018.jpg

上から下までスキャンしたら少し横に移動…上から下までスキャンしたら少し横に移動…
を繰り返す感じで、被写体の周りを1周回ってスキャンしました。
RevopointMiraco026.gif
※10倍速(Gif容量の関係で動画のフレームレート低いです)


スキャンを完了させ、メッシュ化した結果です。
RevopointMiraco034.gif RevopointMiraco035.gif



複雑な形状もしっかりスキャンできています。
RevopointMiraco046.jpg RevopointMiraco047.jpg

カラーも綺麗にスキャンできています。
よくよく見てしまうと少しノイズが乗っているようですが、少しの編集で実用できると思います。
RevopointMiraco044.jpg RevopointMiraco045.jpg




シングルショットスキャンモード

通常スキャンを開始すると、連続的にスキャンを行っていくのですが、
シングルショットスキャンモードという、上部についているシャッターボタンを押した瞬間のみスキャンするモードも搭載されています。
連続的にスキャンするのが難しいものや、狙ったものだけスキャンしたいときに役立つかもしれません。
RevopointMiraco036.gif
最低限のフレームということで、うまく使いこなせば精度も高めになる?

ただし、フレームの重なりが50%ないとエラーになるため、重なり部分が多めの状態でシャッターボタンを押していく必要があります。
RevopointMiraco059.jpg
そのため、シャッターボタンを押す回数が結構多くなるので、連続スキャンができる環境であるならば、自分は連続スキャンをメインで使用することにしました。







色々スキャン

メロンパン
近景モードでスキャン。
RevopointMiraco027.gif RevopointMiraco028.gif

かなり細かいヒビまでスキャンできています。
RevopointMiraco060.jpg




つぶ貝の貝殻
近景モードでスキャン。
カラーが一部汚くなってしまいましたが、形状は細かい凹凸までスキャンできています。
RevopointMiraco029.gif RevopointMiraco030.gif

薄い貝殻の表裏もズレることなくスキャンできてます。
RevopointMiraco061.jpg


花壇のブロック
遠景モードで公園歩道脇の花壇ブロックをスキャンしてみました。
RevopointMiraco031.gif

ブロック一つ一つの形状がスキャンできています。
RevopointMiraco054.jpg RevopointMiraco055.jpg







自動車ボディ全体スキャン

最後に一手間かけて自動車のボディをスキャンしてみます。
RevopointMiraco058.jpg

以前 REVOPOINT RANGE というスキャナをレビューした時、自動車のフロント部分のスキャンをしました。
詳細はこちら
revopoint_range_car015.jpg revopoint_range_001.jpg
今回はボディ全体のスキャンにチャレンジします。
フロント部分は前回までのデータを使用できるので、今回はそれ以外のスキャンをしていきます。
一度に全体をスキャンするのは難しいので、何回かに分けRevoScan5でマージする方法をとります。
また、最後に3D専用ソフトを使用して左右反転コピーするつもりなので、車体の右側のみをスキャンしていきます。


サイドミラー
Revopointに限らず多くの3Dスキャナは、透明、黒、反射物がスキャンできないです。
RevopointMiraco037.jpg

こんな感じになってしまう。
RevopointMiraco049.jpg


そのため今回も、ミラー部分と黒部分には、特殊なスプレーで塗装して対処します。
3Dスキャン用昇華型スプレーAESUB
こちら塗装しても数時間で元通りになるスプレーです。
revopoint_range_car010.jpg
これを、黒や反射する部分に吹きかければ、白色塗装になるので3Dスキャンできるようになるうえ、
数時間後には元通りになるという、3Dスキャンのための商品です。


下地が見えなくなるほど塗り重ねる必要はなく、これくらい塗装されてれば大丈夫でした。
RevopointMiraco028.jpg

スキャンしてメッシュまで生成した状態です。
黒い部分もスキャンできました。
RevopointMiraco050.jpg
最後に各パーツを合体(マージ)させるので、マージさせるために周辺も少し多めにスキャンしておきます。




ドア
ドアのように、特徴のない広い面が続くような箇所は、特徴点がトラッキングできずにスキャンエラーになってしまいます。
RevopointMiraco038.jpg

そこで、マーカーを対象物に貼りマーカーモードでスキャンします。
RevopointMiraco023.jpg

付属のマーカーをランダムに貼り付けます。
粘着力強めなので気を付けて下さい!
自分は以前に経験済みだったので、半分浮かせるような感覚で貼りました。
RevopointMiraco024.jpg
1フレームのスキャン範囲内に常に5~6点入るようになってれば大丈夫なようなので、もうすこし少なくても平気だったかもしれません。

マーカーモードに変更しスキャンします。
特徴のない対象物でもズレずにトラッキングされます。
RevopointMiraco001.gif
※4倍速

歪まずきれいにスキャンできました。
めんどくさくなければ、他の箇所もすべてマーカーを貼ってスキャンしたいくらいトラッキングがズレません。
RevopointMiraco026.jpg
よく見ると、ドアとフロントフェンダーとの境目が溶接みたいになってしまったので、もう1度丁寧にスキャンしたほうがよかったかなと少し後悔しています。


後ろのドアも同様にマーカー貼ってスキャンしました。
RevopointMiraco027.jpg



リアゲートとリアバンパー
形状が複雑なので、スプレーもマーカーも使用しないでここまでスキャンできました。
ナンバープレートの凹凸がはっきり読み取れてしまうので、1つ数字を残して加工しています。
メッキのエンブレムや、透明部品のテールランプなどは抜けてしまっています。
本来であればこちらも塗装処理するべきですが、時間もなかったので、エンブレムは穴を塞ぎテールランプは思い切って穴でいくことにします。
RevopointMiraco020.jpg

テールレンズ部分は範囲選択して削除。
RevopointMiraco052.jpg




ルーフとスポイラ
ルーフも平らなのでマーカーモードでスキャン。
剥がすの大変なので、マスキングテープの上に貼ることにしました。剥がしやすくてなかなかよさげです。
RevopointMiraco029.jpg

スキャンの結果です。
RevopointMiraco030.jpg RevopointMiraco031.jpg


フェンダー
前回スキャンした中にフェンダーは含まれてましたが、マージの共通部分を増やすため、スキャンしておきました。
RevopointMiraco032.jpg



マージ

これらの別々にスキャンしたパーツをパソコンでRevoScan5を使用しマージします。
RevopointMiraco048.jpg

RevoScan5を起動し、プロジェクトや点群データを読み込みます。
マージモードに切り替えマージしたいものを選択するだけで、特徴点で判断し自動で位置調整してくれます。
RevopointMiraco033.jpg

一度にやろうとしても失敗するパーツもあるので、その場合は別々にマージします。
RevopointMiraco034.jpg


前回スキャンしたフロント部分のパーツもインポートしてマージ。
RevopointMiraco035.jpg

車体のボディーの右半分がすべてマージできました。
RevopointMiraco036.jpg

メッシュ化して出力し、
3DCG専用ソフトに読み込み左右反転コピーしました。
RevopointMiraco039.jpg
今回はZBrushというソフトを使いました。
この辺は使い慣れたソフトを使うといいと思います。


できあがりです。
RevopointMiraco032.gif RevopointMiraco033.gif

車のような大きなものも、複数回に分けてマージすることで全体をスキャンすることができました。
RevopointMiraco056.jpg

RevopointMiraco057.jpg








まとめ

パソコンやスマホに接続する必要がないので、電源を入れるだけですぐスキャンできるお手軽さがかなり良かったです。
そのおかげで外に持っていくのも楽々です。
また、近景モード遠景モードが1台に集約されているので、スキャンするものによって端末を変えることなく、これ一台でいろいろな被写体に対応できるのもポイントが高いです。
カラーを綺麗にスキャンするのがちょっと難しく感じるところもあったり、スキャン自体まだまだコツや工夫が必要な部分はありますが、
3Dスキャナ専用端末の醍醐味は、形状を正確にスキャンするところにあると思うので、その辺はさすがの精度かと思いました。



REVOPOINT MIRACOは、ただいまCAMPFIREにてプロジェクト実施中です。
残り期間も少ないのでご興味ある方はお早めに!

REVOPOINT MIRACO 3Dスキャナー | 3Dスキャンを再定義!
- クラウドファンディングCAMPFIRE






過去レビュー

Revopoint POP3
Revopoint RANGE
Revopoint MINI
Revopoint POP2



テーマ : 3DCG
ジャンル : コンピュータ

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