【MEL】精度高めにUnfoldUV展開

![]() | AriUVScaleUnfold |
Mayaに標準搭載されている、UVをオブジェクト形状に近い形に展開してくれるUnfoldUV(※旧式)。
こちらかなり便利なのですが、
UVが小さかったり固定UVから処理UVが遠かったりすると、歪んでしまいます。
実はこちら前もってちょっとした操作をしておくと、精度を高めることができます。※後程解説
なので、そのちょっとした操作とUnfoldUVをMELに組み込み、ワンボタンで精度高めのUnfoldUVをできるようにしました。
※Unfold3D じゃないほうの Unfold
実行
下記から入手できるMELを登録したうえで、
展開したいUVを選択し、AriUVScaleUnfoldを実行すると、
選択したUVが精度高めに展開されます。

基本それだけです。
オプション
AriUVScaleUnfoldOptionsを実行、
または、
何も選択しないでAriUVScaleUnfoldを実行するとオプションウィンドウが開きます。

Scale UVを拡大する値※詳細は下記
None 垂直にも水平にも固定なし
Vertical 垂直のみ移動
Horizontal 水平のみ移動
Selected 選択したUVを移動
Unselected 選択してないUVを移動
Auto: 選択しているUVの表裏を自動で判断し、展開を行います。
すぐ右の数値で、表裏を判定するフェース数を設定できます。(番号の若いフェースから表裏を判断し、多いほうで実行します。)
多すぎると正確ですが重くなる場合があります。
Front: 表向きに展開します。
Reverce: 裏向きに展開します。
Autoの判定で思った結果にならない場合、Front/Reverceを選択し、強制的に向きを設定してください。
Save 設定を保存
Save Close 設定を保存してウィンドウを閉じる
Apply AriUnfoldUVScaleを実行
このMELはなにやってるの?(MELを使わない方法)
このMEL根幹ではMaya標準機能のUnfoldUV(旧式)を実行しているのですが、
UnfoldUVはどうやら、UVが小さいほど制度が落ちるようで、
逆に言ってしまえば大きければ(拡大すれば)制度が上がるみたいなのです。

この性質を利用してMELでは、
UVを100倍に拡大 → UnfoldUV → 1/100に縮小 ※100はデフォルト値 オプションのScale値で変更できます。
という処理をしています。
なのでMELを使わなくても、
UVを拡大させてからUnfoldUVを実行し元のサイズに縮小させれば同じ結果が得られます。
(元のサイズにピッタリ縮小するのはちょっと難しいかもしれないですが。)
更新
2023/05/07 裏返しのままUnfoldUVする機能を追加しました。
ダウンロード
ダウンロードはこちらから
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つぶやき
これ…設定でなんとかなるのではないかなと思ったのですが、そこそこいじったり調べてみても見つからなかったんですよね。
自分はよく使うので公開しちゃいますが、自分が知らないだけで設定でできるのであれば恥ずかしい。
オプションのオリジナルに合わせて最適化(Optimize to original)あたりを触っても挙動が違うんですよねぇ…。
標準設定でできちゃったら、追記してこのMELは無駄MELとして封印しますw
tag : Maya, MEL, UV, AriUVScaleUnfold,
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