【Mayaあるある】別オブジェクトの境界を滑らかにしたい

頭や手首の付け根など、
「オブジェクトを分けておきたい!!」「でもつなぎ目は滑らかにしたい!!」ってことありませんか?
(さすがに上動画のように顔の左右半分はバラバラにはしないと思いますが・・・。)
Mayaでは法線を操作して接続部を滑らかにすることができます。
ソフトエッジと同じ見た目にできます
法線の平均化
作業手順です。
こちらのモデルを例に行います。

オブジェクトが真ん中で別れ2つになっています。
まず接続部の重なっている頂点を両方とも選択します。

メッシュ表示 > 平均 (Mesh Display > Average) でオプションを開きます。

グループ化のしきい値(Grouping threshold) デフォルトが、0.1になっていると思うので、0.001くらいに変更します。

同一頂点とみなす距離です。
モデルにもよると思いますが、0.1だと、近くの頂点まで同一座標として処理されてしまうので、ある程度小さい値にします。
法線の平均化 (Average Normals) ボタンで、選択された頂点のある境界が滑らかになります。

しくみ
ディスプレイ > ポリゴン > 頂点法線 (Display > Polygons > Vertex Normals) で法線を表示するとわかりますが、
しきい値の距離内で同一座標とされた頂点は、法線の向きが平均の向きに統一されてロックされます。

注意と補足
オブジェクト選択
オブジェクト選択でも実行できますが、
法線がすべてロックされてしまうため、処理が必要な頂点のみに適用したほうが良いと思います。

この記事にある動画では、頂点選択を境界のみにするため、
全選択の状態から、外周頂点のみ選択にする操作を、マーキングメニューから行っています。

Ctrl+右押したまま > 左 > 左上

インスタンスオブジェクト
相手が左右反転した自身のインスタンスオブジェクトの場合法線の平均の方向はは変化しません。
一旦インスタンスでない左右反転コピーオブジェクトと平均化をして法線をロックして、反転したオブジェクトを削除してから、
インスタンスオブジェクトを作成反転すると、
自身のインスタンスオブジェクトとの境界を滑らかにできなくはないです。
回転値
回転値が入っていると方向がおかしくなる場合があるのでフリーズをしてください。
解除
上記にも書きましたが、法線を平均化すると法線がロックされた状態になります。
(ディスプレイ > ポリゴン > 頂点法線 (Display > Polygons > Vertex Normals) で法線を表示すると黄色くなった状態。)
ロックを解除するには、頂点またはオブジェクトを選択して、
メッシュ表示 > 法線のロック解除 (Mesh Display > Unlock Normals)
です。
つぶやき
法線を観察しながらソフトエッジ化ハードエッジ化を試してみるとわかると思いますが、
やってることは同じなんですよね。
法線を同じ向きにするってそういうことですね。
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