【Mayaあるある】ステップスナップがいつも相対(Relative)になってる

Jキーを押したままにすることで機能するステップスナップ(Step Snap)。
移動の軸方向をワールドにしたとき、スナップの値を 絶対(Absolute) にしたいことは多いと思います。(ワールド空間でキリのいい座標に移動させたい時など。)
しかし、何度も絶対(Absolute)に切り替えているはずなのに、なぜか毎回相対(Relative)になってしまってることが多々あります。
その原因と、簡単に絶対(Absolute)に切り替えるショートカットの登録方法を書いておきます。
相対(Relative)になってしまう原因
ずばり、移動ツールの軸方向がワールド(World)以外でステップスナップ(Step Snap)を行うと、
ステップスナップ(Step Snap)は、強制的に相対(Relative)になってしまいます。

絶対(Absolute)という項目は、ワールド(World)にしかないため、
ワールド(World)以外でステップスナップ(Step Snap)を行うと、当然相対(Relative)になります。
この時の、「相対(Relative)を使用した」という情報が保存されてしまうため、
次回ワールド(World)でステップスナップ(Step Snap)を使う際にも相対(Relative)になってしまうようです。
もう、相対(Relative)になってしまうのはMayaの仕様で仕方ないことなので、
以下、マーキングメニュー と ショートカット から 絶対(Absolute) にする方法を紹介します。
マーキングメニューから絶対(Absolute)に切り替え
Wキー + マウス左 押したまま、または、Ctrl+Shift+ マウス右 押したまま、
で表示されるマーキングメニューの、右 > 下 で、
相対(Relative)と絶対(Absolute)を切り替えられます。

絶対(Absolute)をショートカットに登録
ワンタッチで絶対(Absolute)にできるよう、コマンドとそのコマンドをショートカットへ登録する方法を解説します。
コマンド
まず、下記のコマンドをコピペして実行すると、ワールド(Wolrd)でJキーを押した際、絶対(Absolute)にすることができます。
manipMoveSetSnapMode 2;
manipMoveSetSnapMode 0;
このコマンドを、シェルフや、マーキングメニューに登録してもOKです。
ショートカットに登録
ショートカットに登録する場合は以下の通りです。
※コマンドをショートカットに登録する方法を知ってる方は読まなくて大丈夫です。
ウィンドウ > 設定/プリファレンス > ホットキーエディタ (Windows >Settings/Preferences > Hotkey Editor)
でホットキーエディタ(Hotkey Editor)を開きます。

1: ランタイムコマンドエディタ(Runtime Command Editor)タブに切り替え
2: 新規(New)ボタンを押す
3: 名前(Name)に適当な名前を入力
4: 上記のソースコードをコピペ
5: ランタイムコマンドを保存(Save Runtime Command)ボタンを押す

6: OKボタンを押す(日本語の意味はちょっと変)

7: ホットキー設定(Hotkey Set)に鍵マークがついていたら歯車マークをクリックして複製(Duplicate)
8: ホットキーを編集(Edit Hotkeys For)をCustom Scriptsに変更
9: 先ほど付けた名前を選択
10: 登録したいキーをキーボードで入力
11: 保存(Save)ボタンを押す

J関係で Ctrl+J あたりがいいかもしれないですね。
Shift+J に上書きでもいいかもしれません。(新しいMayaだと、デフォでShift移動がオブジェクトのコピーになっているので、被っていてデフォtのShift+J 機能が普通に使えない。)
これで、ショートカットに登録されたので、
Jキーを押した際、相対(Relative)になっていたとしても、登録したキーをポンと押すだけで絶対(Absolute)に切り替えることができます。
直接の解決策にはなっていないですが、押せば強制的に絶対(Absolute)になるので、いちいちUI開いたり、いまどっちになっているのか確認したりする手間が省けます。
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