【MayaTips】カーブからチューブ旧作成方法3種【Maya2020まで】



前回Maya2022新機能を使って、カーブからチューブ形状の作り方を紹介しました。
【Maya新機能】カーブからチューブ形状作成が簡単に【2022】
しかし、まだMaya2022環境に移行できない場合もあると思います。
そこで今回は、Maya2020までの旧チューブ形状作り方を3パターン紹介しておきます。
3種の作り方
2020までのMayaで、カーブからチューブ形状を作る方法は、私が知る限りでは3方法あり、
それぞれのメリットデメリットは以下の通りです。
その1
ポリゴンをカーブに沿わせて押し出す

ポリゴンモデリングをしているのであればおすすめです。
◇メリット◇
・好きな形状を使用できる
・分割数の調整が容易
◇デメリット◇
・押し出す形状をカーブのスタートにもっていく必要がある
その2
カーブをカーブに沿わせて押し出す

ポリゴンモデリングをしている場合あまりお勧めできないと思います。個人的にはほとんど使いません。
◇メリット◇
・好きな形状を使用できる
・押し出す形状をカーブのスタートにもっていく必要がない
◇デメリット◇
・ポリゴン分割数の調整が困難
・設定が多く目的の挙動にもっていくまでが少し大変
その3
ペイントエフェクト機能を使う

円を色々試しながら調整したいのであればおすすめ。
◇メリット◇
・押し出す形状を準備しなくてよい
・様々な設定ができる
◇デメリット◇
・円のみ
・設定が多く目的のパラメータを見つけるのが少し大変
・最終的にポリゴンに変換する必要がある
ポリゴンモデリングをしている場合であれば、
この中でおすすめは、ポリゴンをカーブに沿わせて押し出す です。
今回は、ポリゴンをカーブに沿わせて押し出す方法を詳しく紹介します。
カーブの準備
道となるカーブは準備してあると仮定して進めます。

その1
ポリゴンをカーブに沿わせて押し出す
おすすめ!
押し出す形状の準備
押し出したいポリゴン形状を用意します。

もし円チューブがつくりたいのであれば、円形(Disc)がおすすめです。(Maya2018~)
この時点で円の分割数も決めます。


↑この数値調整がなにやっているかよくわからない場合はこちらを参照
Maya2017以前であれば、シリンダーのキャップを使いますかね・・・。(ていうか昔はそうしていました。)
押し出す形状のをカーブの始点に移動
作成したオブジェクトをカーブの始点に移動させ、カーブに垂直になるよう回転させます。
この時点でスケールも調整します。

どんな方法でもっていってもいいですが、
Cキーでカーブ上を中ドラッグすると、カーブ上をスライドさせることができるので、ピッタリ始点にもっていけます。

Cキーはカーブ上にスナップする機能です。いきなり始点にもっていくのではなくカーブ上を滑らせる感覚で。
移動マニピュレータがの矢印が黄色(ロックされている)の場合は、もう一度Wキーで黄色矢印をなくしてから実行してください。
垂直になるよう回転は目合わせ。大体で大丈夫だと思います。

フェースとカーブを選択し押し出し実行
押し出すオブジェクトをフェース選択し、同時にカーブも選択します。

メッシュの編集(Edit Mesh) > 押し出し(Extrude) オプション
または
Shift + 右 で出てくるマーキングメニューから フェースの押し出し(ExtrudeFace) オプション を開き、

オプションウィンドウで
選択項目(Selected) にチェックがついていることを確認し、
押し出し(Extrude) で、押し出しが実行されます。

分割数(Divisions)にある程度数値を入れておいてもいいですが、後から設定もできます。

設定
アトリビュートエディタで分割数など再設定できます。

その2
カーブをカーブに沿わせて押し出す
カーブ形状を作る場合なら別ですが、
ポリゴン形状を作る場合、細かい設定ができない(難しい?)ので、個人的にはあまりお勧めできないです。
なので、ざっくり。
押し出す形状の準備
押し出すカーブ形状を準備します。

カーブを選択し押し出し実行
サーフェス > 押し出し (Surfaces > Extrude) オプション でオプションウィンドウを開きます。

パス (At path)
コンポーネント (Component)
ポリゴン (Polygons)
四角 (Quads)
ポリゴン数 (Count)
あたりに設定するとポリゴンで押し出すことはできます。

が、分割数など細かい設定ができない(知らないだけかも?)ので、
ポリゴンモデリングをしているのであれば、自分は使いません。

ポリゴンではなく、Nurbsで押し出す場合は、NURBSにチェックを入れると綺麗に押し出せます。

その3
ペイントブラシ機能を使う
カーブを選択し、
生成 > カーブ ユーティリティ > ブラシをカーブにアタッチ
(Generate > Curve Utilities > Attach Brush to Curves)
を実行すると、

チューブ状のストロークノードが作成されます。

設定
ストロークノードを選択し、アトリビュートエディタから設定ができます。
まず、brush タブ 内の
ブラシ タイプ(Brush Type) を メッシュ(Mesh) に変更します。

しなくても大丈夫な場合もありますが、
これをしないと変更が反映されないパラメータがあります。
◆太さ変更◆
brush タブ 内の
ブラシプロファイル > ブラシ幅 (Brush Profile > Brush Width)

◆円の分割数変更◆
brush タブ 内の
メッシュ > チューブのセクション (Mesh > TubeSections)

◆カーブ方向の分割数変更◆
strokeShape タブ 内の
サンプル密度 (Sample Density)

メッシュに変換
設定が完了したら、ストロークノードを選択して、
修正 > 変換 > ペイント エフェクトをポリゴンに
(Modify > Convert > Paint Effects to Polygons)
を実行することで、ポリゴンとして扱えるようになります。

つぶやき
Maya2022 が使える環境であれば、メッシュをスイープ(Sweep Mesh) 一択 (詳細はこちら) だと思うので、
必要ない知識になるかもしれませんが、せっかくなので記録を残しておきます。
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