【Maya新機能】マルチカットツール(Multi-Cut Tool) その1

マルチカットツール(Multi-Cut Tool) だけでこれらができる!!
マルチカットツール(Multi-Cut Tool)とはMaya2014から搭載されたモデリングツールキット(ModelingToolkit)の機能の一つです。
今まで、【Mayaあるある】ポリゴンの分割ツールがないの記事で書いたように、無理やり旧ツールを使っていたりもしましたが、新しいものを取り入れないのもよくないので、調べてみました。
すると、マルチカットツールは、
「インタラクティブ分割ツール・ポリゴンの分割ツール(Interactive Split Tool・Split Polygon Tool)」
「フェースのカットツール(Cut Faces Tool)」
「エッジループの挿入ツール(Insert Edge Loop Tool)」
の機能をこれ一つで備えていると言ってもいいような便利なツールだということがわかりました。それぞれどのようにしたらその機能が使えるのかをメモっておきます。
今回はこれの検証

フェースのカットツール(Cut Faces Tool) のような機能
次回 残り二つ
※注:ここでは、Maya2015を使用しています。
マルチカットツールをアクティブに
Maya2015では、
・メニューの「メッシュツール(Mesh Tools)」>「マルチカット ツール(Multi-Cut Tool)」
・「Shift+右押しっぱなしメニュー」>「(左)マルチカット ツール(Multi-Cut Tool)」
で、アクティブにできますが、

Maya2014ではそこにはない可能性がありますので、
モデリングツールキットの「マルチカット(Multi-Cut)」ボタンからアクティブにしてください。

または、マルチカットツールをアクティブにするコマンド
dR_multiCutTool
で。
以下この状態での操作です。
※マルチカットツールが起動できない方は一度こちらを見てみてください。
【Mayaあるある】モデリングツールキットが起動できない
※ちなみマルチカットツールをショートカットキーで解除したい場合はこちらの記事へどうぞ。
【Mayaあるある】マルチカットツールから選択ツールに戻れない
マルチカットツールで「フェースのカットツール(Cut Faces Tool)」のような機能
まず今回はこちら。カメラから見た角度でスパッと!

■一発でカットする

一番単純な使い方として、編集中のオブジェクト外からドラッグするだけ、「フェースのカットツール」と同じ効果が得られます。

Shiftを押しながらで角度がスナップします。
オブジェクトの途中から始めたい場合は中ボタンで。

■慎重に調整しながらカットする

ドラッグを開始しようとした場所で、ドラッグではなくクリックにします。
そうすると、ラインを引いても確定がされません。

一発でカットと同様、オブジェクトの途中から引きたいときは中ボタン。
この状態で、端の点をドラッグすると位置を調整することができます。
中ボタンをドラッグすると平行移動になります。

端の点調整はShiftを押しながらでスナップします。
更にはラインを引っ張った状態で、カメラを動かすこともできます。

右クリックまたはEntar確定です。フェースカットツールと同様の結果が得られます。

Maya2015ではさらにモデリング ツールキットウィンドウのオプションの「スライスツール」を設定することで、
カットして抽出したり、角度をカメラであわせなくてもマニピュレータで軸に平行なスライスができたりするみたいです。

3つの数値は、たぶん抽出したオブジェクトをどの方向にずらすかですね。
カットした瞬間カポッって移動します。
「ポリゴンの分割ツール」「エッジループの挿入ツール」のような機能に関しては次回。
tag : Maya, モデリングツールキット, モデリング,
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