【MayaTips】エクスポータでFBX複数出力や設定管理【標準機能】

他のソフトとのやり取りや、ゲームエンジンへ持っていくときに何かと便利なFBX形式のファイル。
FBX形式にエクスポートする時、毎回設定をしなおしたり、出力先でファイル名を入力したり結構手間ですよね。
それも出力したいオブジェクトが複数だったりすると尚更。
Mayaには標準でFBX出力をサポートする ゲーム エクスポータ (Game Exporter) という機能が搭載されています。
(※Maya 2015 Extension 以降)
これを使えば、FBXファイルの複数出力や設定をプリファレンスとして保存しておくことが出来ます。
今回はそのゲームエクスポータの基本的な使い方です。
ゲーム エクスポータ 起動
ファイル > ゲーム エクスポータ (File > Game Exporter) を実行すると

ゲームエクスポータのウィンドウが出現します。

メニューにない場合
ウィンドウ > 設定/プリファレンス > プラグイン マネージャ
(Window > Settings/Preferences > Plug-in Manager) の
gameFbxExporter.mll
のロードと自動ロードにチェックを入れると出現します。

エクスポートの対象
画像のプルダウンメニューを変更することで、FBX出力する対象を設定できます。

すべて書き出し(Export All)
シーン中のすべてのオブジェクトをエクスポートします。
選択項目の書き出し(Export Selection)
選択したオブジェクト以下をエクスポートします。
子を選択した場合、子と親も出力されます。

オブジェクト セットを書き出し(Export Object Set)
あらかじめ作成したオブジェクトセットをエクスポートします。
挙動はオブジェクトセットを選択して、選択項目の書き出しと同じだと思います。
出力パスとファイル名
パス(Path) 内の項目で、出力するフォルダとファイル名を設定できます。

1つのファイルに書き出し(Export to Single File) を選択している場合、
下段に入力した文字がそのままファイル名となり、

複数のファイルに書き出し(Export to Multiple Files) を選択している場合、
下段に入力した文字がオブジェクト名の頭に付けられ、ファイル名となります。

複数出力の時は文字がくっつくのでアンダーバー等付けたほうがいいかもしれません。
書き出し
書き出し(Export) ボタンクリックでエクスポートが開始されます。

複数ファイルに書き出し
設定(Settings)内の1つのファイルに書き出し(Export to Single File) のプルダウンを
複数のファイルに書き出し(Export to Multiple Files) に変更すると、
一回で、複数のFBXファイルをエクスポートできます。

すべて書き出し(Export All) になっている場合、
Root直下のオブジェクトの数だけ、別々にエクスポートされます。

選択項目の書き出し(Export Selection) になっている場合、
選択した親の数だけ、別々にエクスポートされます。

親名で書き出されるため、同じ親の内で子を複数選択した場合、1つしか出力されないです。
色々設定と保存
その他、FBX自体の出力設定は、
ジオメトリ(Geometry) 設定(Settings) 内でできます。

FBXにどんなデータを入れ込むかや、アップ軸、FBXのタイプやバージョン、原点に移動してから出力するような設定もあります。
これらについては実際にメニューで確認ください。
歯車アイコンで高度な設定ができます。

保存
これらの設定はファイルパスなども含め、すべてシーンファイルに紐づいて保存されます。
プリセット作成
お好みの設定を複数プリセットとして保存したい場合は、
色々設定を行う前にプリセットを作る必要があります!
プリセットを追加するアイコン をクリックします。

すきなプリセット名を入力します。
後からも変えられるので適当でも大丈夫です。(今回はtest001にしてます。)
テンプレートはこれから設定したい項目を選択してください。

OKボタンをクリックすると、左上が、入力したプリセット名に変わります。
この状態で設定を行うと、表示されているプリセット名の設定が変更されます。

設定したものを保存するのではなく、先にプリセットを作りその中で設定を行う手順です。
チェックを変更してシーンを保存してしまうと、そのプリセットの内容が変更されてしまうので注意です。
その他
この辺のアイコンで、プリセットのリネームや削除、他のシーンで使うためにプリセットをファイルとして書き出し/読み込みができます。

アニメーションクリップ/タイムエディタ
今回詳細は書きませんが、上部のタブを切り替えることで、モデル(Model) と同じように、
アニメーションクリップ(Animation Clips) や タイム エディタ(Time Editor) の設定ができます。

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