【Maya超基本_2】ピッタリな値に調整する方法

前回、最低限のショートカット操作によって、
オブジェクトを色々な角度から眺められるようになり、色々な配置ができるようになったと思います。
今回は、ピッタリな位置に移動するなど、正確に調整する方法です。
数値を入力して正確にする方法
Maya右上のボタンに注目してください。

一番右のこのボタン。このボタンをクリックしてON(青い状態)にします。(元々なっていればそのままでOK)
すると、すぐ下に、
チャンネルボックス(Channnel Box)というフィールドが表示されます。

選択されたオブジェクトの情報が表示されます。(別のオブジェクトを選択すると、数値が変わります。)
ここに数値を打ち込むことで、移動、回転、スケールの値を、直接設定できます。
移動
移動にこのような数値を打ち込むと

こうなります。

ちょっと画像わかりにくいですが、
マニピュレータ(前回説明の矢印のやつ)の位置が、入力した座標にピッタリ移動します。
ちなみにMayaは、横がX、高さがY、奥行きがZ、になっています。

回転
回転値にも90と打ち込むと、

入力した軸を基準に正確に寝ころびます。

45や30等傾けたい正確な数値を入力することが多いと思います。
スケール
スケールも同じです。
注意
数値入力した直後、ショートカットを入力すると、数値のフィールドに文字が入力されてしまいます。
そのため、ショートカットキーを押す前に、ビューのオブジェクトを選択したり、Altキーでカメラを少し動かしてください。
あらかじめ数値を設定して正確動かす方法
左側のこの辺のアイコンをダブルクリックします。

すると、ツール設定(Tool Settings)というウインドウが表示されます。

実はこの左側のアイコン、前回覚えたQWERのショートカットキー※1 で切り替わるアイコン※2 です。
同時にさっき開いたツール設定(Tool Settings)のウィンドウの内容も変化※3 します。

ステップ スナップ(Step Snap)
このツール設定(Tool Settings)ウィンドウのステップ スナップ(Step Snap)を設定します。
例えば回転(E)で、絶対(Absolute)を選択し、45と入力します。と...

このように45度単位で回転するようになります。

チャンネルエディタでわざわざ数値を入力しなくても正確~♪
絶対(Absolute)は、現在の値に関わらず入力した数値の倍数になり、
相対(Relative)は、現在の値からプラス入力した数値の倍数になります。
移動、スケールも同じです。
…細かい挙動は、試してみるとわかると思いますw。
ショートカット J キー
こちら、ステップ スナップ(Step Snap) をオフ(OFF)にしておくと、
Jキーを押したままの時のみ有効にすることができます。
最後切り替えた絶対(Absolute)/相対(Relative)になります。

↑画像はわかりやすいように、ツール設定(Tool Settings) ウィンドウの変化を見ています。
つまりは、ツール設定(Tool Settings) ウィンドウをわざわざ開かなくても、Jキー押したままで、設定した値にステップするということです。

Jキーを押したままですよ。押したままマニピュレータをドラッグです。
※ショートカットキーは、キーボード設定が全角になっていたり、最後に別のウィンドウを触っていたりすると機能しません。
詳細はこちらの記事へ。
※押すタイミングで、押したときと、離したときの挙動が反転する場合があります。結構あります。
その場合は、ツール設定(Tool Settings) ウィンドウを開き、ステップ スナップ(Step Snap) をオフ(OFF)に変更してください。
ショートカットキーでピッタリ移動する方法
最後にXキーだけ覚えておきましょう。
移動に使用します。
Xキーを押したままマニピュレータを操作すると、
グリッドのある場所に吸い付くように移動します。

今回はグリッドに対して吸い付いていますが、
何かに対して、吸着するように移動することを スナップ と言います。
整列
この機能を利用して、複数オブジェクトに対して同時に実行すると、
マニピュレータのつかんだ軸に対して整列させることもできます。

凄く使うので覚えておきましょう。
(複数選択 > Wキーで移動ツールに > Xキーを押したまま > マニピュレーターの任意の軸をつかんでドラッグ)
Mayaでは、このようにショートカットキーを押したままで操作がわりとよくありますので、覚えておくといいと思います。
ショートカットがうまくいかない場合はこちらの記事を参照。
ここまでの操作があれば、きっちりした位置にきっちりした角度サイズで、オブジェクトを配置できるようになったと思います。

CGで値を正確にするということ
※お仕事で関わるプロジェクトや、個人的な価値観もあるので、こうだ!とは言いません。考え方のきっかけになればと。
私もそうなのですが、特に神経質な方は、あまり正確な値に縛られすぎない方がいいと思います。
例えば、自動車やビルなど現実のものを作る設計のお仕事と違い、CGは「見た目の良さ」を作るものなので、正確な値にこだわりすぎることにも注意が必要かと思っています。
私自身、CGを始めた頃は、ピッタリな数値じゃないと気になって仕方なく、その数値を気にすることで、作業時間は膨大になり、なにより作品自体が固いものになっていました。
神経質な人で作業に時間がかかってしまう方は、ある程度適当な作業にして先に進むことも大切だと思います。。CGならいつでも修正できます。
もちろん、真逆の場合もあり、正確にしなければいけない場面は多いので、大雑把すぎるのも良くないですが。
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No title
始めたでなので色々見てみようと思います。
Re: No title
お役に立てたら嬉しいです。