【Mayaあるある】コンストレイントを使用(Use Constraints)の挙動がいまいちわかりにくい

コンストレイントを使用(Use Constraints) という機能を使うと、条件を設定することで様々なポリゴンを選択できます。
前回似たような自作のMELも紹介したのですが、まとめて取得をするのでなければ、MEL以上にいろんななポリゴンを選択することができます。
しかし、使い方にちょっとクセがあり、わかりにくい部分がありますのでまとめてみました。
コンストレイントを使用(Use Constraints)
メニューの
選択 > コンストレイントを使用 (Select > Use Constraints)
でウィンドウが開きます。

頂点、フェース、エッジ等コンポーネントを切り替えるとメニューが変わります。

オブジェクトの状態で開いてもメニューにはほとんど何も表示されないので注意です。
フェースなのかエッジなのか、選択したいものに切り替えてください。
大前提の挙動
コンストレイント (Constraint)の項目で、何もしない (Nothing) 以外をチェックしている状態では…

チェックをした後、
ビュー上で選択しようとしたとき、条件にあてはまるもののみが選択されるようになります。
逆に条件に当てはまらないものは選択できなくなります。

四角を選んだら四角形のみ、三角を選んだら三角形のみしか選択ができなくなります。
名前のとおり、選択を コンストレイント(= 制約、制限) する機能だからですね。なので、
次から行う選択を制限する機能
と認識しておけばわかりやすいと思います。
これは、何もしない (Nothing) 以外 の3つどのチェックになっていても同じです。
3つのコンストレイント (Constraint)
では、3つのチェックは何を表してるかというと、
設定を変更した瞬間選択状態をどうするかです。
・次の選択項目(Next Selection)

チェックを変えた時点では何も変わりません。
次の選択しようとすると、制限が有効になっていることがわかります。
・現在および次(Current and Next)

チェックを変更した瞬間、現在選択されているものから絞られます。

他に三角形があっても選択したものの中のみ有効。
ただし、更にチェックを変更すると、現在の選択状態からまた絞られるため、どんどん条件にあてはまるものは減っていき、すぐに選択されているものがなくなってしまいます。
どの設定にするか決まっていて、一発で思い通りの設定にできるとき以外、あまり使わない気がします。
・すべておよび次(All and Next)
ワイヤーフレームが水色になっているオブジェクトに有効です。

現在の選択状態は関係ないので、選択の結果を見ながら設定を変更することができます。
自分はほぼこれしか使いません。

オブジェクトのワイヤーフレームを水色にするには、オブジェクト上で
マウス右を押したままコンポーネントを切り替えるか、

オブジェクトを選択して、F9(頂点)、 F10(エッジ)、 F11(フェース)、 F12(UV)です。
再確認ですが、次にビュー上でコンポーネントを選択する際には、3つとも同じ挙動です。
ウィンドウを閉じても制限は有効なので、機能を解除したい場合は、何もしない(Nothing)を選んでください。
この挙動が理解できれば、設定次第でさまざまなコンポーネントを選択できます。
具体的なものは、次回いくつかご紹介しようと思います。
スポンサーリンク