【MEL】UVを矩形基準にぴったり重ねる

![]() | AriUVFit |
UVの矩形を取得し、それを基準にして別のUVシェルを重ねます。
ベイクや、3Dペイントをする場合UVを重ねるのはタブーですが、ゲームなどテクスチャを節約するために、UVを重ねることはあると思います。そのような作業をサポートします。
基本使い方 |
基準にするUVを取得 |
1: 基準としたいUVを選択して、
2: Addボタンを押します。

自動でシェルを取得するので、全体選択せず取得したいUV一部でも大丈夫です。
すると選択したUVシェルの座標がリストされます。

登録した基準に別のUVを重ねる |
1: さきほど取得したリストを適当に選択してみます。

リストに対応したUVの図形が上部に表示されます。
取得したUVがシンプルで、特に重なっていなければ全部選択してしまってOKです。
2: 移動させたい(重ねたい)UVを選択して、
3: 図から移動先の場所に対応したボタンを押します。

すると、シェルにスケールと移動を行い、その場所に重なります。

こんな感じのツールです。

たくさん登録すると重なってしまうので、使いたい座標だけ選択する仕様です。
注意 |
UVは矩形で処理 |
取得も移動もシェルの矩形を基準に行います。
正方形長方形ではないものや、回転されているものは、下記のようになります。
取得

移動

スケールと移動のみで重ねているので、どんな形でもぴったり重なるわけではありません。
その他機能の詳細 |
リストクリア |
Clearボタンで選択されているリストが削除されます。

Clearボタン上で 右クリック > All Clear でリストがすべて削除されます。

ランダム |
リストを 右クリック > Random で、選択したリストの位置にシェルがランダムに移動します。


イメージを表示 |
チェックが入った状態で、Imageを押すと、UVテクスチャエディタで設定されているテクスチャが表示されます。
テクスチャを変更したらリアルタイムに変化しないので、Imageボタンでリロードしてください。

表示してもボタン表示すると隠れちゃうんで、このボタンを押すと、ボタンを一時非表示にできます。

半透明とか何か都合良さげなUIあればいいのですが、思い当りませんでした。
ダブルクリック |
リストをダブルクリックすると、
図のボタンを押したときと同じように、選択したUVがその座標に重なるように移動します。

ボタンが小さくて押しにくい場合などは、リストを直接ダブルクリックでもOKということです。
セーブっぽい機能 |
真面目なセーブ機能はありませんが、
セーブしたい場合、リスト上を 右クリック > Save Plane で、UV配置されたオブジェクトが原点に作成されます。
UVが配置されているので、このオブジェクトを選択してAddボタンを押すと、再びリスト化されます。つまり、このオブジェクト自体を管理すればセーブデータのように扱えます。

必要な時に必要なオブジェクトを選択してAddすることが、いわゆるロードです。
(必要なのはUV情報ですが、オブジェクトもUVと同じ形にすることでちょっとわかりやすくしたつもりです。)
オフセット |
Offsetの項目で指定した数値分移動時にオフセットします。

あえて元のUVと重ねたくない場合などはここに数値を入れてオフセット。
UのみVのみFit |
紐や棒状のもののように細長い物を重ねる場合等、上下は合わせたいけど左右は合わせたくないなんて場合があると思います。
その場合、「U」「V」のチェックで、重ねる軸を限定できます。

「均等スケール」がOFFの場合チェックしてない軸の長さは変わりません。

「均等スケール」がONの場合、チェックしている軸をと同じだけ、チェックしていない軸もスケールします。

たとえば、縦を合わせるためにVを120%拡大したので、Uも120%拡大。みたいな。
移動 回転 ミラー |
選択したUVのシェルを移動、回転、ミラーする、メインの重ねる機能とは別で独立したボタンです。

UV選択が一部でもシェルに対して行います。
回転は、縦横比を維持します。
それぞれのシェルの中心を基準とするので、まとめて行ってもズレません。

真ん中のボタンで設定ウィンドウが開き、移動値の設定を少数や分数で設定できます。
回転を逆回転にすることもできます。
詳細はこちらを参照ください。
回転と反転も右クリックでランダムメニューが現れ、ランダムに回転、反転できます。

補足 |
リストされる数値の意味
リストの数値は矩形の左下と右上の座標を示しています。
表示上は、少数第3位以下を切り捨てていますが、それ以下の座標も保持しています。
0~1外のUV
0~1外のUVも0~1と同じように図は表示されますが、移動される場所は取得したときの0~1外の位置です。
リストの数値をよく見るとわかると思います。
0~1をはみ出したUV
数値は正確に取得します。移動も正確に移動します。
ただし、図に表示されるボタンは、左下の座標から右上(1,1)までで、ループはしません。
更新
2020/01/13 詳細記事
・ウィンドウサイズの幅の最小値が広すぎたので、狭くできるようにしました。
2020/01/05 詳細記事
・UV取得と移動の高速化
・UI変更
2017/05/21 詳細記事
・ランダム機能追加
・バグ修正
2017/03/26 詳細記事
・サイズ&pixel表示に変更
・Clear仕様変更
・仮セーブ機能追加
・ボタン一時非表示ボタン追加 等
2017/01/23 詳細記事
・「移動」「回転」「ミラー」機能追加
「移動」「回転」「ミラー」を行うボタンを追加しました。
・バグ修正
同じ名前が存在するオブジェクトを選択した場合、エラーが出ていたので修正しました。
ダウンロード
こちらからダウンロードいただけます。
Download
つぶやき
最初自分用に作ったときは、図形部分はなく単に座標をリスト化するだけでした。
ただ座標を見てもどの位置のUVか全然わからなかったので、とりあえず下の画像のような図形を表示する機能を追加しました。この時点ではリストの複数選択はできず、単に今選択しているリストのUVがどんな矩形なのか表示するだけでした。
そんな状態でしばらく使っていたのですが、ひとつひとつの表示では不便になり、同時に複数の表示を可能にしました。
で、そこまで来ると、その複数表示された図形から目的のものを直接押せたら便利だなとなり今の形になりました。
そこからオプションを作成したり、いい加減だった表示機能を調整したりしたので、公開します。
今年一発目の新規MELです。今年もよろしくお願いします。

自分用にしばらく使っていたもの
スポンサーリンク