【Mayaあるある】法線方向とフェースの表示が一致しない

法線を表示してみると、フェースの表と、法線の向きが一致してません。
レンダリングや、ほかのソフトに持っていく際に不具合になります。
(おそらく)Maya2014 Extension から、機能が追加されたので、あまりあるあるではなくなったかもしれませんが、それ以前はほんとあるあるだったろうと思います。
原因
Maya2014Extension からあるあるではなくなったといいましたが、機能が追加されて、デフォルトでオンになっているため、あまりこの状態にならなくなっただけで、設定を昔のように戻せば現在のMayaでも起きます。(少なくともMaya2015では)
Maya2014までは、スケール値にマイナスが入った状態で、フリーズをかけると法線が逆を向くという仕様でした。

スケールをフリーズすると法線が逆を向く…。

スケール-1でフリーズはよくやりますよね???
この問題は、フリーズオプションに 法線の保持(Preserve normals) という項目が増え、この機能をオンにすることで法線を逆に向かせることなくフリーズすることができるようになりました。
デフォルトでオンなので、法線裏返り問題事態なかなか目にすることがなくなったと思います。

ためしに法線の保持を外して、スケールマイナスのオブジェクトにフリーズすると法線が反転すると思います。
さらに新Mayaで万が一裏返ったとしても、ビューポート2.0では、黒くなったり、フェース表示も裏返るので、気づきやすくなりました。

逆向き状態を確認するには、旧式の規定ビューポート(Legacy Default Viewport)で確認できます。

これ法線を表示しているからいいですが、法線を表示していないとビューの見た目は何も変わらなかったので、法線が反対を向いていること自体気づきにくく、結構厄介でした。

修正方法
では法線とフェース表示が逆になっている場合、どうやって直すかです。単純に法線(Normals) > 反転(Reverse)もダメです。
アトリビュートエディタで、shapeタブ > レンダリング詳細 (Render Stats) > 法線の反転 (Opposite)
のチェックを外せば、法線の向きにフェースを表示することができます。

ただ、 両面(Double Sided) がオンになっていると、チェックを外すことができないので、一度 両面(Double Sided) をオフにしてから 法線の反転 (Opposite) もオフにします。

あとは、意図した方向と逆を向いている状態だと思うので、法線(Normals) > 反転(Reverse) で、法線を反転させて完了です。
補足とMEL
法線の表示方法
オブジェクトを選択した状態で
ディスプレイ(Display) > ポリゴン(Polygons) > 頂点法線(Vertex Normals) またはフェース法線(Face Normals)

MEL
フェースと法線が一致していないオブジェクト、つまり、先ほどの「法線の反転」アトリビュートがついているものを探したり、チェックを外したりできるMELです。

新しいMayaを使うようになって最近全然使ってませんがよかったらどうぞ。
【MEL】逆向きのフェースを検索
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